ジャニヲタ必見!ツイッターマナー向上委員会

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無断転載はなぜいけないの?その2

以前、当ブログにて「無断転載はなぜいけなのか?」という記事を書きました。

しかし、読んでいてわかりにくい部分がありましたので、「無断転載はなぜいけないの?その2」と題しまして、改訂版を書きました。内容を具体化し、前回よりも「わかりやすく、伝わりやすく」を意識しました。

 

 

0、個人的な意見 ー著作権問題は難しい。

(この章は本編ではありませんので、読み飛ばしていただいて結構です)

 

 今回は、無断転載の問題について、切り込んでいこうと思います。

 ところで、記事を書いている私は、法律には詳しくない一介のジャニヲタです。

無断転載について考えること、疑問に思うことはたくさんあります。無断転載は「だめなのはなんとなくわかっているけど、適切な言葉にできない」という、ちょっと厄介な問題でした。

 無断転載は著作権の侵害だ。それはわかる。でも著作権についてを、ブログでまじめに正しく書き綴ったとして、難しいし長くて読まれないだろうな、と。

 そこで、わかりやすさを最優先し、思いを綴るという形式で、今回の記事を書きました。厳密に言うと法律とは少し違っている箇所もあるかもしれません。ですが、無断転載や著作権についての、私の思いのたけが伝われば幸いです。

(次の章から本題に入ります)

 

***

 

1、無断転載とは?

 著作物作成した人に許可を取らずに、その著作物をほかの場所へ発信・掲載したり、加工して使用したりすること。

 

<具体例>

・雑誌の写真、文章、記事などを写メし、SNSに載せる。

解説→「雑誌という著作物」を、作成した出版社の許可を取らずに、写メという手段でデジタルのデータへ加工しSNSという雑誌以外のほかの場所へ載せる

 

 

2、じゃあどういう場合ならいいの?

 ネットになにかを載せるとき、どういうものが無断転載にならないのでしょうか?

簡潔にいうと、「著作物が自分で作った完全オリジナルのものである」ならばOKです。

 たとえば、自分で考えた文章や、自分で考えた音楽、自分で取った写真などです。

ただし、ここでの写真は、写真に撮る対象(被写体といいます)も、自分で作ったものである必要があります。たとえば、自分でデザインを考えたネイルアートとか、自分で育てた花とか、自分で考えた創作料理などがそうです。

 

 

3、無断転載ってどういうことなんだろう?

 1章で書かれてある「雑誌の無断転載」の例について、もうちょっと詳しく考えてみましょう。

 雑誌とは、「出版社が作成した著作物」です。掲載されている写真は、出版社のカメラマンさんが撮った著作物ですし、掲載されている文章は、出版社のライターさんが起こした文章です。タレントさんのインタビューは、タレントさん自身が日々考え、感じたことが言葉として発せられているのですから、その方オリジナルの著作物というふうにとらえられますね。

 それらを総合し書物として発行したものが「雑誌」ですから、雑誌とは「雑誌の作成にかかわるの多くの人たちによって作られたオリジナルの著作物」です。その一字一句、一部分がすべて、その方たちの「仕事」によって作られた、オリジナルの著作物なのです。ですから、その特定の箇所でさえも、出版社に無断で使用することはできないんですね。

 

 雑誌を写メするあなたは、その写真を自ら撮ったのでしょうか?つまり、タレントさんをキャスティングして、スタジオをセットして、その写真を撮ったのでしょうか?被写体のタレントさんは、あなた自身の作ったものでしょうか?

もしひとつでも違うのであれば、雑誌の写メを勝手にネットに載せる権利はありません。無断で使用することは許されません。

 

 

4、無断転載が引き起こす影響、問題

 無断転載とはどういう行為か?がわかったところで、次は、無断転載がどういう影響を引き起こすか?について具体的に考えてみましょう。

 

<著作物の無断転載によって起こる問題>

・著作物が売れなくなる

・タレントの価値が下がる

・著作物が入手困難になる

 

これら一つ一つを、具体例に落とし込んで考えていきたいと思います。 

 

<具体例>

 今度は「DVD」を「著作物」の例にして、考えてみることにしましょう。

・著作物が売れなくなる

 コンサートのDVDが一枚あったとします。ネットでだれかが、このDVDを動画に加工して、動画サイトへアップロードしたとします。これは立派な無断転載、違法行為です。

 無断転載によって動画に加工されたDVDは、ネット上で「いつでも」「無料で」見ることができます。すると、個人でそのDVDを買う必要、持つ必要がなくなりますから、「買わなくていい」と判断する人も出てきますね。買わなくていい、買わないと判断した人がいる分だけ「著作物が売れなくなり」ます。

 

・タレントの価値が下がる

 また、動画でいつでもコンサート映像を見ることができるのだから、DVDを買う必要がなくなり、タレントさんの希少価値が下がります。(希少価値とは、貴重さ。手に入りにくいため、価値を持つということ。その価値があるから、求める人がいるともいえます。)「希少価値が下がると、求める人が減る」、これが「タレントの価値が下がる」ということです。DVDを動画にして無断転載するという行為は、タレントさんの希少価値を下げていることになるのです。

 もう少し発展的な話も考えてみましょう。もしもお金を出さずにタレントさんがいつでも見れるようになったら、売り手が見せる内容は、無料なんだから「どんなものでもいい」わけです。どうせ収益にならないのだったら、良質なものである必要はない。売り手は、費用がかからず、安価でできることをしたいですよね。これではコンサートが成り立ちません。

 コンサートをやらなくなってしまったら、「コンサートができる」というタレントさんの仕事、スキルに価値がなくなりますね。また、長期的にコンサートをやらないという方針が決まれば、タレントさん自身が培ってきた「コンサートができる」という「スキル自体が失われてしまう」かもしれない。これもまた「タレントの価値が下がる」ということです。

 

・著作物が入手困難になる

 DVDを買う人が減ると、タレントの売り手は、「需要が減った」と考えます。つまり、「そのタレントの著作物に購買意欲を持って、お金をかける人が減ったのだな」と判断します。すると、売り手側の方で、「次に販売するDVDが売り切れないと困るから、販売枚数は少なくしよう」とか、「そもそものコンサートチケットが余ったら困るから、コンサートの規模は小さくしよう。全国ツアーは無しにして東名阪だけでコンサートを開催しよう」とか、タレントの売り方の方針を変えてくるかもしれません。すると、DVDの流通量や、コンサートに行ける人の数が減りますから、必然的に「著作物が入手困難に」なります。

 

 「ちょっと待って。流通量が減るってことは、希少価値が上がるのでは?」と思った方もいるでしょう。確かに「入手しにくさ」という意味での希少価値は上がるのですが、この場合の希少価値の上昇は、デメリットの面を持っています。それは、「買う人が買うのを諦めてしまう可能性が高くなる」ことです。

 

 DVDの流通量が減ると、全国の売り場にDVDが行き渡らないため、店舗でDVDを見つけて買うという人が減ります。お店にないものは買えないですから(諦めずに注文して買う人もいますがそれは熱心なファンだからなせる技なのです)、買うのを諦めて他のアーティストのDVDを買うという人もいるかもしれません。こうして多くの人の目に触れる機会が減っていき、タレントを知る人が増えなくなります。新しいファンが増えないまま、元々のファンの自然減も起こると、次第にファン人口も減っていきます。これが、希少価値の上昇によるデメリットです。

 

 

5、まとめ

 無断転載の問題点をおさらいすると、繰り返しになりますが、こちらです。

 

<著作物の無断転載によって起こる問題>

・著作物が売れなくなる

・タレントの価値が下がる

・著作物が入手困難になる

 

→実はこれらの問題は、無限にループする悪循環なのです。

 すなわち、「著作物が売れなくなる」と、「タレントの価値が下が」り、「著作物が入手困難になる」。すると、さらに「著作物が売れなくな」り、「タレントの価値が下が」り、「著作物が入手困難になる」…の繰り返し、といった具合です。

 

 最終的に、無断転載の問題を軽視していると、タレントさんの「ファンとしての楽しみがなくなる、消えていく」とは思いませんか。

 

 例えば、「おこづかいで買えた雑誌が廃刊になって手に入らなくなる」とか、「年に4回は会えたタレントさんが近くに来てくれなくなってその半分しか会えなくなってしまった」とか、「DVDが発売されないことでコンサートの思い出が忘れ去られてしまった」とか。まだまだたくさん例が思い浮かびますよね。

 ファンをしていて楽しくないことは、とても悲しいことだと私は思います。

 

 

**追記***

 著作物の無断転載が、なぜ問題なのかということが、おわかりいただけましたでしょうか。

 具体的な法律に則って記述していないとか、個人的主観に寄りすぎているとか、ご指摘を受けるかもしれませんが、これが私個人が考えられる精一杯の文章です。

 

 私はブログを通じて一人でも多くのかたが無断転載を思いとどまってくれるのを願ってはいますが、その一方で、無断転載がどうこうという次元を越えて、多くの人が、今ある楽しみを素直に楽しめることが一番なんじゃないかなあと。蛇足で申し訳ないのですが、それは強く思っています。

 

※2016/03/21 加筆修正しました。